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【Excel】エクセルにて色で合計(色別に合計)する方法【色付きセルの足し算:青字や黄色のセルの合計など:関数は?】

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この記事ではエクセルにて色のついた文字の合計や、色のついたセルの合計を計算する方法を解説します。

これらの処理としては、

・GET.CELL関数で対象を選別してSUMで合計を計算する
・色フィルターとSUBTOTAL関数で合計を計算する

を使うとよく、実際のサンプルを用いてみていきましょう。

 

足し算・合計に関連する処理を以下でまとめていますので、併せてチェックしてみてくださいね

https://net-business888.com/excel-tashizan-matome/

エクセルにて色付き文字の合計する方法【文字に色が付いている場合:関数:青字のみの合計など】

下のサンプルで、青字のみの合計を関数で行う方法を説明していきます。

B列のフォントの色を数値を取得する

文字を色で選別するために「フォントの色」を数値で取得します。

それにはGET.CELL関数を使うといいです。GET.CELL関数とは、VBAが使える以前のExcel4.0のマクロ関数です。

これを実行するにはマクロを有効にして新しい関数を定義して使用する必要があります。

ですがVBAのようにコードを操作する必要がありませんので、誰でも手軽に使うことができます

では数値を取得する方法を説明します。

フォントの数値を取得する列を作成し、セル(C3)を選択します。

右クリックまたは「数式」タブから「名前の定義」を選択します。

〈右クリックから〉

 

〈数式タブから〉

 

「名前の定義」を選択してボックスが開いたら、「名前(N)」に任意の関数名と、「参照範囲(R)」に=GET.CELL(24,B3)を入力します。

「任意の関数」は自分で定義する関数名なので、自分でわかれば何でもOKです。

GET.CELL関数はセルの状態を表す関数で、GET.CELL(番号,範囲)と入力します。

今回入力した「24」はフォントの色を数値で返す番号なので、範囲で指定した「B3」のフォント番号を「C2」に表示するということになります。

 

「名前の定義」が終わったら「C3セル」に、定義した関数名(例では「=color」)を入力します。

それを数値を取得したい範囲でドラッグ(コピーでもいいです)すると、このようにフォントの数値が取得できます。

ここで、青字のフォントが5なのは取得できましたが、黒字のフォントの数値が0になっています。

これは文字は黒で表示されていますが文字色指定が「自動」になっているためなので、黒字のフォント数値「1」を取得する必要があるときは、文字色指定を「自動」ではなく「黒」を選択すればいいです。

 

青字の値を抽出する

フォントの色が数値で区別できたので、次に青字の数値だけをD列に抽出します。

このときはIF関数を使うといいです。D3に=IF(C3=5,B3,””)と入力しましょう。

この式の意味は、「C3セルの数値が5だったらB3セルの値を代入し、そうでなかったら空白にする」という意味です。

式を入力したら、数値を取得する時に「color関数」をコピーしたのと同様に、数値を取得したい範囲にコピーします。

こうして青字の数値のみがD列に抽出されましたので、あとはSUM関数で縦に合計すればOKです。

これで青字の合計「3458」が取得できました。

 

エクセルにて色付きセルの合計する方法【背景色に色が付いている場合:関数】

ここまでは色が付いている数字の合計の出し方を説明してきましたが、セルの背景に色がついていても同様の操作で合計を出すことができます。

違うのはGET.CELL関数の「24」を「38」にするだけです。

 

・GET.CELL関数を定義

 

・定義した関数を入力

 

・合計したい数値を抽出

 

・抽出した数値を合計

このように色付きセルのの合計として「3458」が取得できました。

 

 

エクセルにて色別に合計をする方法(色ごとに合計)する方法【色別に合計:関数は?】

上の説明ではGET.CELL関数を定義して合計を求めましたが、色フィルターとSUBTOTAL関数を使って色別に合計を求めることもできます

 

「データ」タブから「フィルター」を有効にします。

 

合計を表示させたいセルに=SUBTOTAL(9,B3:B16)と入力します。

SUBTOAL関数とは、色々な条件で集計する機能がある関数であり、

=SUBTOTAL(集計方法,集計範囲)

と指定します。

ここで「9」は「合計」を求める数字(集計方法)であり、この指定によりフィルター機能と連動した合計を出せるようになります

範囲(B3:B16)は数値が入った全部を範囲として指定しておきます。

 

こうしておけばフィルターをかけた後で「色指定」を変えても合計を求める範囲が変動しないので計算ミスを防ぐことができていいです。

「データ」と書かれたセルにある「フィルターマーク」をクリックして「フィルター」の選択ボックスを開きます。

 

「色フィルター」を選ぶとセルの色が表示されるので、合計を求めたい色を選択します。

 

先にSUBTOTALを入力してあったセルに合計が表示されます。

色の選択を変えればこのように選択された合計に変わります。

 

セルの色ではなく文字の色で合計を求めるには、色フィルターで「フォントの色でフィルター」を選択します。

このように指定したフォント色の文字だけが抽出され、その合計が表示されます。

なお、関数でももちろん対応できますので、この場合は上述の方法で処理してみてください。

 

足し算・合計に関連する処理を以下でまとめていますので、併せてチェックしてみてくださいね

https://net-business888.com/excel-tashizan-matome/

 

まとめ エクセルにて色で合計(色別に合計)する方法

この記事では、色付きセルの合計、色付き文字の合計、を計算する方法として、GET.CELL関数を用いる方法と、色フィルターとSUBTOTAL関数を用いる方法を解説しました。

GET.CELL関数を用いる方法はマクロを使用しているので、保存する時に「マクロ有効ブック(*.xls)」にする必要がありますが、マクロといってもVBAのコードを操作する必要は無いので作業としては難しくありません。

エクセルのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。