この記事では「エクセルにて異常値(外れ値)を検出し抽出や色付けする方法(赤く表示など)」について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・IF関数、OR関数の組み合わせ
・数式を使用した条件付き書式
を使うと良いです。
それでは、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルにて異常値(外れ値)を検出し抽出する方法【関数使用】
エクセルにて異常値(外れ値)を検出し抽出する方法として、IF関数とOR関数の組み合わせを利用する方法がいいです。
上記の表では、セル「A2」~「A14」に0~1000の範囲で数値が記載されています。このうち、1%~99%(0.01~0.99の割合)に入らない数値(つまり10~990以外の数値)を異常値(外れ値)とします。
その検出した異常値をセル「B2」~「B14」に出力するものとします。
まずセル「B2」に「=IF(OR(A2/1000<0.01,A2/1000>0.99),A2,””)」と記載します。(今回は0~1000の範囲で割合を求めるので、演算式は”A2/1000”となります)
この数式の意味を確認していきます。
まずIF関数は、指定条件に合致するかどうかを自動で判別させたいときに使う関数であり、
= IF(論理式,真の場合の処理,偽の場合の処理)
と入力していきます。
今回は、
1~99%以外の数値(つまり10~990以外の数値)を異常値(外れ値)とする為、
・論理式:OR(A2/1000<0.01,A2/1000>0.99)→割合(A2/1000)が0.01より小さい、または割合(A2/1000)が0.99より大きい(つまり割合が1~99%以外の範囲)場合、真となる。
・真の場合の処理:セル「B2」にセル「A2」の値を記載。
・偽の場合の処理:セル「B2」を空白。
となり、今回は真の場合の処理の為、セル「B2」はセル「A2」の値が記載されます。
ENTERを押すと下記のように、セル「B2」に1000(セル「A2」の値)が表示されました。
「B2」セルから「B14」セルをドラッグ&ドロップします。
セル「B2」~「B14」に検出した異常値(今回の場合、1~99%以外の数値(つまり10~990以外の数値))が表示されました。
これで、エクセルにて異常値(外れ値)を検出し抽出する方法が完了です。
エクセルにて異常値(外れ値)を見つけ色付け(赤表示)する方法
エクセルにて異常値(外れ値)を見つけ色付け(赤表示)する方法として、数式を使用した条件付き書式を利用する方法がいいです。
上記の表では、セル「A2」~「A14」に0~1000の範囲で数値が記載されています。このうち、1%~99%(0.01~0.99の割合)に入らない数値(つまり10~990以外の数値)を異常値(外れ値)とします。
その異常値を見つけ色づけ(赤表示)し、同じセルに出力するものとします。
セル「A2」~「A14」を選択し、「条件付き書式」→「新しいルール」を選択します。
続いて、ルールの種類を「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択→ルールの内容を「=OR(A2/1000<0.01,A2/1000>0.99)」と記載→「書式」を選択。
(今回は0~1000の範囲で割合を求めるので、演算式は”A2/1000”となります)
今回は、1~99%以外の数値(つまり10~990以外の数値)を異常値(外れ値)とする為、
数式:OR(A2/1000<0.01,A2/1000>0.99)→割合(A2/1000)が0.01より小さい、または割合(A2/1000)が0.99より大きい(つまり割合が1~99%以外の範囲)場合に値を書式設定します。
さらに、「色」を選択し、「OK」を選択しましょう。今回は文字色を赤く変更してみます。
「OK」を選択。
異常値(1%~99%(0.01~0.99の割合)に入らない数値)が色づけ(赤表示)されました。
これで、エクセルにてエクセルにて異常値(外れ値)を見つけ色付け(赤表示)する方法が完了です。
まとめ エクセルにて異常値の色付けや判定・抽出を行う方法
この記事では「この記事では「エクセルにて異常値(外れ値)を検出し抽出や色付けする方法」について解説しました。
これらの処理としては、主にIF関数、OR関数の組み合わせ、または数式を使用した条件付き書式を使えばうまく変換できます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。