この記事では、エクセルでグラフに縦線(1本の基準線や補助線など)を入れる方法を解説します。
具体的には
- 折れ線グラフに縦の基準線を入れる方法
- グラフ全体に縦の補助線を入れる方法
- 散布図に平均値の基準線を入れる方法
の3つを紹介します。
それでは、実際のサンプルを使って縦の基準線・補助線の入れ方を確認していきましょう。
エクセルでグラフに縦線を入れる方法1 【折れ線グラフに縦の基準線を入れる】
折れ線グラフは棒グラフと並んでよく使われる代表的なグラフです。
ここでは折れ線グラフに「特定の日付を示す基準線」を入れてみましょう。
まず、折れ線グラフにしたいデータを選択し、「挿入」タブから折れ線グラフを作成します。

このように折れ線グラフが挿入できました。

次に、グラフタイトル・単位・軸ラベルなどを追加して見やすく整えます。

今回は「3日」にイベントがあったと仮定し、その位置に縦線を入れてみます。
まずは、基準線用のデータを準備します。
3日にイベントがあった場合、X軸に「3日」、Y軸には最小値「0」、最大値「250」と入力します。

グラフを右クリックし、「グラフの種類の変更」を選択します。

そこで「散布図(直線)」を選びましょう。

折れ線グラフのような散布図(直線)のグラフができました。
次に作成した基準線のデータを追加します。
作成されたグラフを右クリックし、「データの選択」をおします。

そこで系列の「追加」を選びましょう。

下図のように、先ほど作成した基準線のデータを入れましょう。
系列名に「基準線」、X値とY値の範囲を指定して「OK」を押します。

これで縦の基準線が追加されました。

軸の最大値が自動で300などに変わる場合は、「軸の書式設定」で250に固定しましょう。

線を点線に変更したり、テキストボックスで説明を加えるとより分かりやすくなります。

エクセルでグラフに縦線を入れる方法2【縦の補助線をいれる】
グラフ全体を見やすくするために、縦の補助線を入れる方法もあります。
グラフについている+のマーク(グラフ要素)を押します。
「目盛線」→「第一補助縦軸」を選択します。
これでグラフに縦の補助線が表示されます。

折れ線グラフでも散布図でも、同様の手順で設定できます。
エクセルでグラフに縦線を入れる方法3【散布図に縦の基準線を引く】
散布図は2つの数値の関係を表すのに使われます。
今回は散布図に「単価の平均値」を基準線として縦に引いてみましょう。
散布図にしたいデータを選択し、「挿入」タブから「散布図」を作成します。

下の図のような散布図ができました。
グラフタイトル、軸ラベルや単位を整えましょう。

縦の基準線をここでは横軸である単価の平均値で入れてみます。
平均値を求めます。
例:「=AVERAGE(B2:B11)」と入力 → 平均値が550の場合

準線データを作成します。
Xに「=B13(平均値)」、Yに「0」と「40000」を入力します。

流れは先ほどと同じとなりますが、グラフを右クリックして「データの選択」を選択します。

データソースの選択から系列の「追加」を押します。

そこで先ほど作成した基準線のデータを「系列の編集へ入力しましょう。
系列名に「基準線」、X値とY値の範囲を指定して「OK」を押します。

2点(550,0)と(550,40000)がプロットされるので、線で結びましょう。

線を点線にするとわかりやすくなります。

縦軸の最大値が自動で変わる場合は「40,000」で固定しておくと整います。

「単価平均値」などのテキストを追加するとわかりやすくなります。

まとめ エクセルでグラフに縦線(1本の基準線や補助線など)を入れる方法
エクセルでグラフに縦線(1本の基準線や補助線など)を入れる方法を解説しました。
横線(基準値ライン)を引くことが多いですが、目的に応じて縦線を使うことで、「どのタイミングから変化したか」「基準点を中心にどう動いたか」が直感的に伝わります。
エクセルでのさまざまな処理を理解し業務に役立てていきましょう。