化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「カルシウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このカルシウムに着目して「カルシウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
カルシウムの原子量・質量数は?
まずは、以下でカルシウムの原子量・質量数から確認していきましょう。
結論からいいますと
・カルシウムの原子量は約40
・カルシウムの質量数はほとんどが40
です。
原子量は各々の質量数のカルシウムに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はカルシウムだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
カルシウムの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はカルシウムの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・カルシウムの原子番号は20
・カルシウムの陽子数も20
・カルシウムの中性子数はほとんどは20
です。
まずカルシウムの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、カルシウムの陽子数はこちらも20で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、カルシウムには同位体があり質量数のほとんどが40とあることから、中性子数も20などの値をとるのです。
カルシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるカルシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・カルシウムの価電子数(最外殻電子数)は2
です。
同様に、カルシウムの原子価も2となります。
まずカルシウムの価電子数(最外殻電子数)とは、カルシウムが持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、2つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、カルシウムの場合では不対電子が2か所にある構造となるため、結合の手も2本となるわけですね。
まとめ カルシウムの質量数・原子量・陽子数・中性子・原子番号は?
ここでは、カルシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
カルシウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価・の数などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
カルシウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。