化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「ホウ素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このホウ素に着目して「ホウ素の原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数（最外殻電子数）・原子価の数は？」について解説していきますので、参考にしてみてください。
ホウ素の原子量・質量数は？
まずは、以下でホウ素の原子量・質量数から確認していきましょう。
結論からいいますと
・ホウ素の原子量は約11
・ホウ素の質量数はおおよそ4:1の割合で11と10が混合
です。
原子量は各々の質量数のホウ素に割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はホウ素だけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
ホウ素の原子番号・陽子数・中性子の数は？
今度はホウ素の原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・ホウ素の原子番号は5
・ホウ素の陽子数も5
・ホウ素の中性子数はほとんどは6（一部で5など）
です。
まずホウ素の原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、ホウ素の陽子数はこちらも5で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数＝質量数―陽子数で計算できる数値のため、ホウ素には同位体があり各々の質量数が11（一部10など）とあることから、中性子数も6（一部5など）という値をとるのです。
ホウ素の価電子数（最外殻電子数）・原子価は？【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるホウ素の価電子数（最外殻電子数）・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・ホウ素の価電子数（最外殻電子数）は3
です。
同様に、ホウ素の原子価も3となります。
まずホウ素の価電子数（最外殻電子数）とは、ホウ素が持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、3つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、ホウ素の場合では不対電子が3か所にある構造となるため、結合の手も3本となるわけですね。
まとめ ホウ素の質量数・原子量・陽子数・中性子・原子番号は？
ここでは、ホウ素の原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数・価電子数（最外殻電子数）・原子価は？について解説しました。
ホウ素の原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数（最外殻電子数）・原子価・の数などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
ホウ素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。
