化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「アルゴン」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このアルゴンに着目して「アルゴンの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
アルゴンの原子量・質量数は?
まずは、以下でアルゴンの原子量・質量数から確認していきましょう。
結論からいいますと
・アルゴンの原子量は約40
・アルゴンの質量数もほとんど約40(地球では)。36もあり。
です。
原子量は各々の質量数のアルゴンに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます(同位体があれば影響を受ける)。
原子量と質量数はアルゴンだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
アルゴンの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はアルゴンの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・アルゴンの原子番号は18
・アルゴンの陽子数も18
・アルゴンの中性子数の多くは22。一部が18。
です。
まずアルゴンの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、アルゴンの陽子数は18で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、アルゴンの質量数が40の時は中性子数も22、36の時は中性子数18という値をとるのです。
アルゴンの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるアルゴンの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・アルゴンの価電子数は0(オクテット則を満たすので反応せず)
・アルゴンの最外殻電子数は8
です。
同様に、アルゴンの原子価も0となります。
まずアルゴンの最外殻電子数とは、言葉の通りアルゴンの最外殻にある電子数を指します。
基本的に多くの物質では、最外殻電子数=価電子数となるものの、アルゴンのような希ガスではオクテット則を満たす(8個となる)ため安定です。よって
反応に関与する電子の「価電子」の数は0となるわけです。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、アルゴンの場合では反応しないため、こちらも0本となるわけですね。
まとめ アルゴンの質量数・原子量・陽子数・中性子・原子番号は?
ここでは、アルゴンの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数・価電子数(最外殻電子数)・原子価は?について解説しました。
アルゴンの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価・の数などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
アルゴンを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。