化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「アルミニウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このアルミニウムに着目して「アルミニウムの化学式(元素記号)は?アルミニウムイオンのイオン式は?塩酸とアルミ二ウムの化学反応式は?」などについて解説していきますので、参考にしてみてください。
アルミニウムの化学式(元素記号)はAlか?
それではまず、アルミニウムの化学式(元素記号)について確認していきましょう。
結論からいいますとアルミの化学式(元素記号)は「Al」と表現されます。
アルミニウムの英語表記のaluminumの頭文字2つを取ったものがこのAlなわけです。なお、ご存知と思いますがアルミニウムを略してアルミと呼ぶケースも多いので、覚えておくといいです。
なお、アルミニウムの重要な性質の原子量や質量数などは別途こちらで解説していますので、併せて確認してみてくださいね。
アルミニウムのイオン式はAl3+か?【アルミニウムイオンの化学式】
今度はアルミニウムのイオン式(アルミニウムイオンの化学式)についても見ていきましょう。
結論からいいますと、アルミニウムイオンは基本的には「Al3+」と3価のイオン式となります。
価数が3となるのは、こちらで解説のアルミニウムの価電子数(最外殻電子数)との関りが強いため、併せて覚えておきましょう。
また数字だけでなく、プラスかマイナスかにも気をつけるといいです。
アルミニウムと塩酸の化学反応式は?
なお、アルミニウムに塩酸を加えた際に、アルミは溶ける現象の化学式についても確認します。
答えを先にいいますと、2Al + 6HCl → 2AlCl3 + 3H2となります。
この化学反応式を導出する時には、水素(H2)の発生や塩化アルミニウム(AlCl3)が生成されることをまず覚える必要があります。
この時、左辺と右辺の各元素の数が一致することに気を付けましょう。
塩酸とアルミニウムの化学反応式の係数を以下のよう、a,b,c,dとしてみます。
aAl + bHCl → cAlCl3 + dH2
ここで、元素記号の後につく数値が大きいAlCl3に着目してみます。
すると右辺でのClの数は「3C」となるのです。左辺でもClは同じ数値となるので、HClの前のb=3Cという関係がわかりました。
同様にAlに着目すると、a=cとなるのがわかるでしょう。
さらには、水素Hに着目しますと、b=2dとなります。
これらの各方程式を解くことによって、2Al + 6HCl → 2AlCl3 + 3H2という換算式が導出されることを理解しておくといいです。
まとめ アルミニウムイオンのイオン式は?塩酸とアルミニウムの化学反応式は?
ここでは、アルミニウムの化学式(元素記号)は?アルミニウムイオンのイオン式は?塩酸とアルミ二ウムの化学反応式は?について解説しました。
アルミニウムの化学式、イオン式、塩酸との化学反応式は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
アルミニウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。