化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「カリウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このカリウムに着目して「カリウムの化学式（元素記号）は？カリウムイオンのイオン式は？カリウムの化学反応式は？」などについて解説していきますので、参考にしてみてください。
カリウムの化学式（元素記号）はKか？
それではまず、カリウムの化学式（元素記号）について確認していきましょう。
結論からいいますとカリウムの化学式（元素記号）は「K」と表現されます。
なお、カリウムは英語表記では、potassium（ポタシウム）と全然違うことを覚えておきましょう。ドイツ語のKaliumの頭文字Kがこのカリウムになると覚えておきましょう。
カリウムの重要な性質の原子量や質量数などは別途こちらで解説していますので、併せて確認してみてくださいね。
カリウムのイオン式はK+か？【カリウムイオンの化学式】
今度はカリウムのイオン式（カリウムイオンの化学式）についても見ていきましょう。
結論からいいますと、カリウムイオンは基本的には「K+」と1価のイオン式となります。
価数が1となるのは、こちらで解説のカリウムの価電子数（最外殻電子数）との関わりが強いため、併せて覚えておきましょう。
また数字だけでなく、プラスかマイナスかにも気をつけるといいです。
カリウムと水の化学反応式は？
なお、カリウムと水の化学反応式（水酸化カリウムの生成）も頻出なので、ここで確認します。
答えを先にいいますと、2K + 2H2O → 2KOH + H2となります。
この化学反応式を導出する時には、水素（H2）の発生や水酸化カリウム（KOH）が生成されることをまず覚える必要があります。
この時、左辺と右辺の各元素の数が一致することに気を付けましょう。
水とカリウムの化学反応式の係数を以下のよう、a,b,c,dとしてみます。
aK + bH2O → cKOH + dH2ここで、右辺と左辺に1つずつしか含まれない酸素Oに着目してみます。
すると「b=d」となるのがわかりますね。
同様にKに着目すると、a=cとなるのがわかるでしょう。
最後に水素原子Ｈは右辺では2つの物質に含まれるため、少々ややこしくなります。
水素分子ではH2、水でもH2Oと2価になるのを気を付けますと、b=c/2 + dという関係になります。
これらの各方程式を解くことによって、2K + 2H2O → 2KOH + H2という化学式が導出されることを理解しておくといいです。
まとめ カリウムイオンのイオン式は？水とカリウムの化学反応式は？
ここでは、カリウムの化学式（元素記号）は？カリウムイオンのイオン式は？水とカリウムの化学反応式は？について解説しました。
カリウムの化学式、イオン式、水との化学反応式は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
カリウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。
