各業務の管理を行う場面において、よく単位の変換を行う場面があるでしょう。
たとえば、工数(仕事にどれくらいの時間をかけたか)を表す単位として「人月」や「人日」というものを使用するがよくあります。これらは良く変換が求められることがあるため、単位換算できるようにしておくといいです。
ここでは「人月や人日といった工数の単位の意味」「人月と人日の換算(変換)方法」について解説していきます。
人月や人日といった工数の単位の意味【1人月や1人日】
まずは工数の意味について簡単に解説していきます。
工数とは、ある人が仕事をこなす際にかかる時間のことを意味します。つまり、ある仕事をするのに1時間かかったらその工数は「1時間」となり、1日で仕事を終えたのであれば工数は「1日」となるわけです。
そして、人月とはある人が1月でこなせる作業量のことを指し、人日とはある人が一日でこなせる作業量のことを示すわけです。
これらの工数の用語はあまり使う場面が限られており、一般的にはそこまで使用せず忘れがちですので、きちんと理解しておきましょう。
人月と人日の変換(換算)方法のやり方【計算問題】
それでは、具体的に人月と人日といった工数の単位をどのように換算するのかについて考えていきます。
先にも述べたように、人月は一月にある人が1月あたりにできる仕事の量であるため、一月にその人が20日分同じように働けるのであれば、1人月=20人日という計算式が成り立つのです。
ここで、10日しか働けないのであれば、その人の1人月=10人日という換算式となるわけです。
つまり、一月あたりに働ける日数をA日とすると、1人月=A人日と変換できます。一方で、人日を基準に考えるのであれば、1人日=(1÷A)人月と単位換算できることになるのです。
なお、人月の前につく数値の方が、人日よりも小さくなることはすぐにわかるように理解しておくといいです。
人月と人日の変換を行ってみよう【計算問題】
それでは、人月と人日の単位換算に慣れるために、計算問題を解いていきましょう。
例題1
ある人は1月に15日同じように働くことができます。この方の1人月は何人日に相当するでしょうか。
解答1
上の定義式に従って求めていきます。
定義の通り、1人月=15人日と求めることができるのです。
今度は逆に、人日から人月への計算を行っていきます。
例題2
ある人は1月に20日同様のリズムで勤務することが可能です。この場合の1人日は何人月に相当するでしょうか。
解答2
こちらも人月と人日の換算の意味の通り、1人日=1/20人月と求めることができるのです。
まとめ 人月と人日の変換(換算)方法・読み方・意味【単位の計算】
ここでは「1人月は何人日か」「1人日は何人月か」といった人月と人日の変換方法について確認しました。
人月も人日も工数の単位であり、ある人が仕事をこなすための期間を表しています。
ここで、ある人が一月にA日働くことができるのであれば1人月=A人日となり、1人日=1/A人月と換算できるのです。
さまざまな単位換算に慣れ、業務に役立てていきましょう。