身近に生活していたり、技術的な職に就いていたりすると、単位変換を求められる場合が多くあります。
例えば、圧力や質量などの力に関係する単位としてMPa(メガパスカル)やatm(アトム:大気圧)が使用されることが多くあります。これらはどちらも良く使うものであるため、変換できるようにしておくといいです。
ここでは、MPa(メガパスカル)とatm(大気圧;標準気圧)の違いや単位変換方法について解説していきます。
MPaとatm(アトム)の換算方法【メガパスカル:1MPaは何atm?
まず、圧力の単位で有名なPa(パスカル)について考えていきましょう。
このPaの定義として、1Paは単位面積(1m2)あたりに1Nの力がかかったときに圧力の単位とされています。
つまり、1m2の面積に2Nの力が加わると2Paとなるのです。
次にMPa(メガパスカル)について考えてみましょう。今度はPaの前にM(メガ)が付いてますよね。このM(メガ)とは、10^6倍という意味を持つため、1MPa=10^6Paとなります。
さらに、Paとatmの関係として、101325Pa=1atmという定義に気もあります。つまりatmとMPaを換算していくためには、上記の式を比較すればよく、1MPa=1000000÷101325=約9.87atmと変換することができるのです。
逆にatmからmpaへ変換するためには、逆数を取ればいいため、1atm=0.101MPaという変換式が成立するわけです。
両方ともややこしい単位であるため、導出方法自体を覚えておく方がいいです。結果を忘れても再度換算式を導くことができるためです。
MPa(メガパスカル)とMPaの計算問題【変換】
それでは、MPaとatmの扱いに慣れるためにも、実際に計算問題を解いてみましょう。
問題1
2MPaは何atmに換算できるでしょうか。
解答1
上の計算式に従い求めていきます。
すると、2 × 9.87 =約19.74atmと計算することができます。
逆に、アトム(大気圧:標準気圧)からメガパスカルへの変換も行っていきましょう。
問題2
1.5atmは何MPaに換算できるでしょうか。
解答2
1.5 × 0.101 = 0.1515MPa と求めることができました。
まとめ
ここでは、圧力の単位であるMPa(メガパスカル)とatm(標準気圧:大気圧)の単位換算方法について解説しました。
結果としては、1MPa=約9.87atmで、1atm=約0.101MPaとなります。
単位換算になれ、科学をより楽しんでいきましょう。