この記事では「エクセルにて右クリックできない(メニュが出ない・表示されない)原因と対策」について解説していきます。
これらの原因としては、主に、
・エクセルファイルの不具合
・エクセルの設定ファイルの不具合
・マクロ
があります。
今回は、マウスはキチンと動いていて、パソコンの「再起動」を実施しても改善されないケースを前提として解説していきます。
実際にサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルにて右クリックできない原因と対策0【パソコン側の確認】
それでは以下でエクセルにて右クリックできない(メニューが出ない:表示されない)原因と解決策を見ていきます。
最初にパソコン側に問題が無いか確認してみましょう。
エクセルファイルを起動させるときに、「Ctrlキー」を押しながら、クリックします。
エクセルを「セーフモード」で起動させるかの確認ダイアログが表示されるので、「はい」を選択します。
起動したエクセルで右クリックができるかを確認します。
これで右クリックが表示されれば、パソコン側には問題がないということになります。
(セーフモードはエクセルのいろいろな高度な機能を停止して起動させている状態なので、このまま使用していくのはオススメできません。問題を解決していきましょう。)
エクセルにて右クリックできない原因と対策1【ファイルの修復:右クリックメニューが出ない・表示されない】
エクセルにて右クリックメニュが―表示されない原因がエクセル側にあると分かれば、エクセルファイル自体に問題があるかもしれません。
まずは、「ファイルの修復」を試してみましょう。
リボンにある「ファイル」タブをクリックします。
メニューの中の「開く」を選択し、「このPC」をダブルクリックします。
ファイルの選択ダイアログが表示されるので、「修復」したいファイルを選択し、画面右下の「開く」ボタン隣の矢印をクリックします。
選択メニューが表示されるので、「開いて修復する」を選択します。
確認ダイアログが表示されるので、「修復」を選択します。
エクセルファイルに問題があれば修復が行われ、修復完了報告のダイアログが表示されるので、「閉じる」を選択します。
「ファイルの修復」での右クリックできない場合の解決の操作、は以上になります。
これで、右クリックメニューが表示されれば良いのですが、表示されなかった場合は以下の処置を試してください。
エクセルにて右クリックできない原因と対策2【設定ファイルの初期化】
「ファイルの修復」でも右クリックメニューが出ない状況から改善されなかった場合は、「設定ファイルの初期化」を行います。
実はエクセルには設定用のファイルがあり、そこにエクセルの設定が保存されています。
しかし、これを「初期化」することで、自分でカスタムした「リボンの設定」や、「クイックアクセスツールバー」の設定も全て初期化されてしまいますので、初期化する前は十分に注意して行ってください。
設定用のエクセルファイルは拡張子が「Excel.xlb」という形で「隠しファイル」の形式で保存されています。
そのため、デスクトップ上の適当なフォルダーを開いて、画面上の「表示」タブを選択し、その中から「隠しファイル」にチェックをいれます。
これで、隠しファイルが表示されます。
目的のファイルは
C:¥ユーザーズ\ユーザー名¥AppData\Roaming\Microsoft\Excel
というところにあります。
「スタート」から「PC」を選択します。
Cドライブをクリックします。
続いて、
・「ユーザーズ」もしくは「Users」
・「〇〇(これは自分のユーザー名です)」
・「AppData」
・「Roaming 」
・「Microsoft」
・「Excel」
の順にフォルダーをクリックしていきます。
最後の「Excel」のフォルダーにある「Excel〇〇.xlb」を選択し、削除します。
これで、現行のエクセルの設定ファイルが削除されて、つぎにエクセルファイルが開かれた時に、新しく設定ファイルが作られます。
エクセルに何かしらの不具合が生じて、右クリックができなくなった場合は、この「設定ファイルの初期化」で改善します。
これでも改善されなかった場合、他の使用者が意図して右クリックメニューを非表示にしていることが考えられます。
エクセルにて右クリックできない原因と対策3【マクロ】
「設定ファイルの初期化」でも改善されなかった場合は、他の使用者がマクロで右クリックメニューを非表示にしていることが考えられます。
その場合、「Alt + F11」を押して、「VBE」を起動させて、「標準モジュール」に以下のコードの入力して実行します。
SUB 右クリック再表示
Application.CommandBars(“Row”).Enabled = True
Application.CommandBars(“Column”).Enabled = True
Application.CommandBars(“Cell”).Enabled = True
End Sub
「標準モジュール」にコードを入力したら、上にある「実行」ボタンをクリックします。
選択メニューが表示されるので、「Sub/ユーザーフォームの実行」を選択して実行します。
「VBE」の画面を「×」ボタンで閉じて、エクセルの画面の戻ります。
右クリックすると、右クリックメニューが表示されます。
これらのいずれかで右クリックができない(メニューが出ない:表示されない)問題が解決できるはずですので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ エクセルにて右クリックメニューが出ない・表示されないできない原因と対策【右クリックできない】
この記事では「エクセルにて右クリックできない原因と対策」について解説しました。
右クリックメニューが表示されなくなった場合、「ファイルの修復」、「設定ファイルの初期化」「マクロ」で対応することができます。
エクセルのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。