この記事では「エクセルにて0を除く最小値を求める方法」について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・SMALL関数とCOUNTIF関数
・IF関数とMIN関数
を使うと良いです。
それでは実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルにて0を除く最小値を求める方法1【SMALL関数とCOUNTIF関数】
エクセルにて0を除く最小値を求めるには、上述の通りSMALL関数とCOUNTIF関数、又はIF関数とMIN関数を使用するといいです。
まずはSMALL関数とCOUNTIF関数を使用して0を除く最小値を求めてみましょう。ここでは、個数(C列)が0以外の最小値を求めるものとします。
「C16」セルに「=SMALL(C3:C14,COUNTIF(C3:C14,0)+1)」と入力します。
SMALL関数とは、設定した範囲の中で指定した順位で小さいものを求めることができる関数であり、
=SMALL(範囲,順位)
と入力していきます。
今回ではSMALL(C3:C14,COUNTIF(C3:C14,0)+1)と記述しています。
・範囲(C3:C14):データ列先頭のC3からデータ列最後のC14
・順位(COUNTIF(C3:C14,0)+1):C3からC14のセルに対して0であるセルをカウントし、それに1を足した順位、つまり0の次に小さいものの順位となります。
COUNTIF関数とは、設定した範囲の中からある検索条件に合致するセルの数を数えることができる関数であり、
=COUNTIF(範囲,検索条件)
と入力していきます。
今回ではCOUNTIF(C3:C14,0)と記述しています。
・範囲(C3:C14):データ列先頭のC3からデータ列最後のC14
・検索条件(0):C3からC14のセルに対して0であるセルをカウントする。
ENTERを押すと以下のように、「C16」セルに1(0以外の最小値)が出力されました。
これで、SMALL関数、COUNTIF関数を使用した0以外の最小値を求める方法が完了です。
エクセルにて0を除く最小値を求める方法2【IF関数とMIN関数】
上ではSMALL、COUNTIF関数を用いて、0を除く最小値を求める処理をしましたが、IF関数とMIN関数を用いても対応できます。
では、実際にその手順を説明して行きましょう。
「D列」に0を除く個数列を追加します。
「D3」セルに「=IF(C3=0, “”,C3)」と入力します。
IF関数とは、指定した条件に合うか合わないかで処理を変更したいときに用いる関数であり、
=IF(論理式, 真の場合,偽の場合)
と入力していきます。
今回では=IF(C3=0, “”,C3)と記述しています。
・論理式(C3=0):セルC3が0の場合。
・真の場合(“”):セルD3に””を表示。
・偽の場合(C3):セルD3にC3を表示。
今回の場合はC3=0(真)なので、D3セルには”” (空白)が表示されます。
ENTERを押すと以下のように、「D3」セルに”” (空白)が表示されました。
続いて、「D3」セルから「D14」セルをドラッグ&ドロップします。
つまり、「D3」セルをコピーし、「D4」セルから「D14」セルまで貼り付けます。
「D3」セルから「D14」セルに0を除く個数が出力されました。
さらに「D15」セルに「=MIN(D3:D14)」と入力します。
MIN関数とは、指定範囲内で最小の数値を返す関数であり、
=MIN(範囲)
と入力していきます。
今回では=MIN(D3:D14)と記述しています。
・範囲(D3:D14):データ列先頭のD3からデータ列最後のD14
ENTERを押すと以下のよう、「D15」セルに1(0以外の最小値)が出力されました。
まとめ エクセルにて0以外の最小値を求める方法【0を除く:関数】
この記事では「エクセルにて0を除く最小値を求める方法【SMALL関数とCOUNTIF関数使用】【IF関数とMIN関数使用】について解説しました。
いずれにしても上記の方法を使えばうまく変換できます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。