化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「二酸化硫黄」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この二酸化硫黄に着目して「化学式・分子式・電子式・構造式・分子量・極性や分子の形(折れ線か直線か)?」などについて解説していきますので、参考にしてみてください。
二酸化硫黄の化学式・分子式はSO2
それではまず、二酸化硫黄の化学式・分子式について確認していきましょう。
結論からいいますと二酸化硫黄の化学式(分子式)は「SO2」と表現されます。
※
SO2の
化学式の後ろから
・O2:二酸化
・S:硫黄
となると覚えておきましょう。
なお、二酸化硫黄の組成式も同じSO2となります。
二酸化硫黄の分子量・式量は?
今度は二酸化硫黄の分子量・式量についても見ていきましょう。
結論からいいますと、二酸化硫黄の分子量・式量は64です。
※
これは上の二酸化硫黄の化学式・分子式から導出することができ、S:32、O:16を元に「32 + (16×2) = 64 」となります。
二酸化硫黄の電子式や構造式は?
二酸化硫黄の電子式・構造式は少々ややこしいです。
というのもその詳細構造に未解明な部分があるためです(専門用語としては超原子価化合物か?オゾン類似の構造か?といった議論がされており、後者の説が有力)。
ただ、二酸化硫黄の構造式としては以下の表記が一般的ですね。高校での試験などでは教員の意見に従うのがおすすめ。
(なお大学以降では共鳴構造について習うため、こちらを使用しましょう)
なお、二酸化硫黄の電子式は以下の表記が一般的です。
二酸化硫黄の分子の形や極性は?
上の二酸化硫黄の電子式・構造式からもわかるよう、二酸化硫黄の分子構造は「折れ線型」です。
さらに、SとOには電気陰性度の差がある(Oの方がSよりも大きく、電荷がマイナスに偏っている)ことからも、極性があることがわかりますね。
関連物質の
・硫黄の化学式・元素記号などの詳細はこちら
で解説していますので、併せてチェックしてみてください。
まとめ 二酸化硫黄の電子式・構造式・分子量・極性や分子の形は?
ここでは二酸化硫黄の化学式・分子式・電子式・構造式・分子量・極性や分子の形は?について解説しました。
二酸化硫黄の各情報は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
二酸化硫黄を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。