ビジネスの場ではマナーを重視する人が多いです。
マナーの中でも特に使い方が難しいものに「敬語」が挙げられます。
ここではお礼の言葉である「ご連絡ありがとうございます・ご連絡いただきありがとうございます・ご連絡くださりありがとうございます」は、正しい敬語なのか？言い換えは？について確認していきますので、ビジネスメールなどで参考にしてみてくださいね。
「ご連絡ありがとうございます」は正しい敬語か？言い換えは？
それでは以下で「ご連絡ありがとうございます」は正しい敬語か？について確認します。
結論として「ご連絡ありがとうございます」は、正しい敬語です。
単純に連絡を丁寧にした「ご連絡」に「ありがとうございます」が付いただけのため、二重敬語や間違いではないのです。
相手から連絡があった時に述べるお礼の言葉です。
または、自分以外の誰かに連絡をしてもらい「○○さんに連絡してくれてありがとう」という場合にも使われます。
「ご連絡ありがとうございます」は、「ご連絡いただきありがとうございます」「ご連絡くださりありがとうございます」と、比較すると「いただく」や「くださる」を省略しているので敬意の度合いは低くなります。
例文
山本「演奏会のチケットを２枚もらったのでご一緒にいかがですか？」
鈴木「ご連絡ありがとうございます。コンサートはいつですか？」
言い換え
・ご連絡いただきありがとうございます
・ご連絡くださりありがとうございます
「ご連絡」の文頭にクッション言葉をつけることもしばしばあります。
・お忙しいにもかかわらず、ご連絡いただきありがとうございます。
・ご多忙中、ご連絡をいただきありがとうございます。
・わざわざ、ご連絡をくださりありがとうございます。
・ご丁寧に、ご連絡くださりありがとうございます。
相手の状況に配慮する言葉を入れることによって、ワンランク上の敬語となります。
「ご連絡いただきありがとうございます」は正しい敬語か？言い換えは？
それでは以下で「ご連絡いただきありがとうございます」は正しい敬語か？について確認します。
結論として「ご連絡いただきありがとうございます」は、正しい敬語です。
「ご連絡いただきありがとうございます」は、正しい敬語です。自分が相手から連絡をもらったことに対する感謝の気持を表します。
「いただく」は、「もらう」の謙譲語です。自分を一段下げて相手を立てる言い方です。
「いただく」には、「もらう」の他に「食べる」「飲む」という意味もあります。
例文
三浦「いつもお世話になっております。山田株式会社の三浦です。発注書を送信しておきましたので、お手隙の際にご確認ください。」
鈴木「ご連絡いただきありがとうございます。すぐに確認して返信させていただきます。」
言い換え
・ご連絡いただきお礼申し上げます。
・ご連絡くださり感謝申し上げます。
「ご連絡くださりありがとうございます」は正しい敬語か？言い換えは？
今度は「ご連絡くださりありがとうございます」は正しい敬語か？について確認します。
結論として「ご連絡くださりありがとうございます」も、正しい敬語です。
相手が自分に連絡をくれたことに対する感謝の気持ちを表します。
「くださる」は、「くれる」の尊敬語です。相手を立てる表現で、敬意の高い言い方と言えます。
例文
取引先「来週の試写会には来られますか？」
弊 社「ご連絡くださりありがとうございます。はい、行く予定です。」
取引先「次回の撮影の件でお時間をいただきたいのですが。」
言い換え
・ご連絡をくださいまして誠にありがとうございます。
・ご連絡をくださり恐縮です。
まとめ 「ご連絡いただきありがとうございます・ご連絡くださりありがとうございます」は、正しい敬語か？言い換えは？
今回は、「ご連絡」から始まる感謝の気持を伝える言葉を確認しました。よく似たフレーズで「お電話ありがとうございます」というフレーズがあります。会社で電話に出る時によく使われますね。
電話での挨拶の場合、クッション言葉は必ずしも好印象を持たれるとは限りません。電話では、電話をかけた方に通話料金がかかってしまいますから、相手にくどいと感じられるような表現は避けましょう。
☓ 「お忙しい中、お電話いただきましてありがとうございます。中央商事 受付担当 神田でございます。本日のご要件を承ります。まずは、お客様のお名前をお伺いします。」
○ 「お電話ありがとうございます。中央商事 神田でございます。」
簡潔に、はきはきと伝えることが大事です。
