日常生活において、よく単位の変換を行う場面があるでしょう。
たとえば、比率の単位として「w/w%」「w/v%」「v/v%」などを使用する場面がありますが、これらの意味や計算方法について理解していますか。
ここでは、w/w%、w/v%、v/v%の定義と計算方法について確認していきます。
w/w%の意味・読み方・計算方法
まず、w/w%もしくはww%について考えていきます。
このw/w%における「w」とはweightの略であるといえ、w/w%とは質量(重量同士)の比率を百分率(パーセント)表記したものといえます。
例えば、ある溶液において溶液全体がAgであり、その中に溶けている溶質がBgである場合には、w/w%=B/A × 100 で計算することができるのです。
簡単にいうと、重さ同士の比較などでwwとなると覚えておくといいです。
w/w%の計算問題を解いてみよう
それでは、ww%の扱いに慣れるためにも練習問題にチャレンジしていきましょう。
例題1
ある食塩水溶液全体の重さは50gであり、一方で中に溶けている溶質の重さは20gです。この時の食塩水濃度は単位w/w%でいくらになるでしょうか。
解答
上の定義を元にww%を求めていきます。20 / 50 × 100 =40w/w%と計算できました。
なお、基本的にはこのw/w%での表記を多く見かけるといえます。
w/v%の意味と計算方法
続いて、w/v%もしくはwv%について考えていきます。
このw/v%における「w」は先にも述べた通りweightの略であり、vとはvolume(体積)の頭文字を示しています。なお、vの単位としてはml、wの単位としてはgを使用するケースが多いといえますが、状況に応じて変化するものです。
例えば、ある溶液において溶液全体がCmlであり、その中に溶けている溶質がDgである場合には、w/v%=D/C × 100 で計算することができるのです。
w/v%の計算問題を解いてみよう
それでは、wv%の扱いに慣れるためにも練習問題にチャレンジしていきましょう。
例題2
あるエタノール溶液全体の体積は200mlであり、中に溶けているエタノールの重さは10gです。この時のエタノール濃度は単位w/v%でいくらになるでしょうか。
解答2
上の定義を元にwv%を求めていきます。10 / 200 × 100 =5w/v%と計算できました。
v/v%の意味・読み方・計算方法・違い
最後に、v/v%もしくはvv%について考えていきます。
このv/v%における「v」は先にも述べた通りvolumeの略のため、体積同士の割合をパーセント表記したものがこのv/v%となるといえるわけです。
例えば、ある溶液において溶液全体がEmlであり、その中に溶けている液体(や気体)の体積がFmlである場合には、v/v%=F/E × 100 で計算することができるのです。
v/v%の計算問題を解いてみよう
それでは、vv%の扱いに慣れるためにも練習問題にチャレンジしていきましょう。
例題1
あるエタノール溶液全体の体積は300mlであり、中に溶けているエタノールの体積は150mlです。この時のエタノール濃度は単位v/v%でいくらになるでしょうか。
解答
上の定義を元にvv%を求めていきます。150 / 300 × 100 =50v/v%と求めることができました。
まとめ w/w%とw/v%とv/v%の読み方・違い・変換方法【単位の計算】
ここでは、w/w%、w/v%、v/v%の定義と計算方法について確認しました。
どの単位も科学的な解析を行う際には、必要な知識であるため、是非覚えておくといいです。
さまざまな単位の扱いに慣れ、毎日の生活をより楽しんでいきましょう。