化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「マグネシウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このマグネシウムに着目して「マグネシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
マグネシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるマグネシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・マグネシウムの価電子数(最外殻電子数)は2
です。
同様に、マグネシウムの原子価も2となります。
まずマグネシウムの価電子数(最外殻電子数)とは、マグネシウムが持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、2つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、マグネシウムの場合では不対電子として2か所に位置するため結合の手も2本となるわけですね。
マグネシウムの原子量・質量数は?
今度はマグネシウムの原子量・質量数も見ていきましょう。
結論からいいますと
・マグネシウムの原子量は約24
・マグネシウムの質量数はほとんどが24(一部に同位体の25,26などあり)
です。
原子量は各々の質量数のマグネシウムに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はマグネシウムだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
マグネシウムの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はマグネシウムの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・マグネシウムの原子番号は12
・マグネシウムの陽子数も12
・マグネシウムの中性子数はほとんどは12(一部で13,14)
です。
まずマグネシウムの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、マグネシウムの陽子数はこちらも12で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、マグネシウムには同位体があり各々の質量数が24,25,26とあることから、中性子数も12,13,14という値をとるのです。
ただ、マグネシウムはほとんどが質量数24、中性子数12という化学構造になっていると覚えておきましょう。
まとめ マグネシウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?
ここでは、マグネシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
マグネシウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
マグネシウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。