化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「カリウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このカリウムに着目して「カリウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
カリウムの原子量・質量数は?
まずは、以下でカリウムの原子量・質量数から確認していきましょう。
結論からいいますと
・カリウムの原子量は約39
・カリウムの質量数はほとんどが39(一部に同位体の41などあり)
です。
原子量は各々の質量数のカリウムに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はカリウムだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
カリウムの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はカリウムの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・カリウムの原子番号は19
・カリウムの陽子数も19
・カリウムの中性子数はほとんどは20(ごく一部で22など)
です。
まずカリウムの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、カリウムの陽子数はこちらも19で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、カリウムには同位体があり各々の質量数が39(一部41など)とあることから、中性子数も20(一部22など)という値をとるのです。
カリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるカリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・カリウムの価電子数(最外殻電子数)は1
です。
同様に、カリウムの原子価は1となります。
まずカリウムの価電子数(最外殻電子数)とは、カリウムが持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、1つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、カリウムの場合では不対電子が1か所にある構造となるため、結合の手も1本となるわけですね。
まとめ カリウムの質量数・原子量・陽子数・中性子・原子番号は?
ここでは、カリウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数・価電子数(最外殻電子数)・原子価は?について解説しました。
カリウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価・の数などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
カリウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。