この記事ではエクセルで数字の並び替え(大きい順、小さい順)を列ごと、行ごとに行う方法について解説していきます。
上手くいかない原因と対策についても説明していきます。
やり方を簡単に説明すると以下の通りです。
それでは、やり方を詳しくみていきましょう。
エクセルで列ごとに数字の並び替え(大きい順、小さい順)をする方法
ホームタブの編集グループにある並べ替えとフィルターというボタンを使っていきます。
並び替えるときの基準とする列のセルどこか1つを選択した状態(上の画像の緑色で囲まれている部分)で、「並べ替えとフィルター」ボタンの昇順をクリックします。
すると、以下の画像のように小さい順(昇順)で並び替えが行われました。
大きい順に並び替えたいときは「並べ替えとフィルター」ボタンの降順をクリックします。
すると大きい順(降順)に並び替えられましたね。
エクセルで行ごとに数字の並び替え(大きい順、小さい順)をする方法
次に行ごとに数字の並び替えをする方法を紹介していきます。
並び替えたいデータを選択した状態でデータタブ、並べ替えとフィルターグループ、並べ替えボタンをクリックします。
すると、ダイアログ(箱のようなもの)が出てくるのでオプションボタンをクリックします。
すると、さらに並べ替えオプションというダイアログが出てくるので、方向の項目の「列単位」にチェックを入れます。その後、OKをクリックします。
並べ替えダイアログにまた戻るので、「最優先されるキー」をその数字を基準に並べ替えたいデータのある行を選択します。
今回は4行目の体重の値によって並べ替えたいので、行4を選択します。
次に順序は、以下の画像の通り大きい順にしたいときは降順にします。
小さい順にしたいときは昇順を選択します。
最優先されるキーと順序を設定したらOKをクリックします。
すると、このように行ごとに数字の並び替えをすることができました。
「並べ替えオプション」というダイアログの「方向」を行単位に設定し、最優先されるキーで適切な列を選択すれば、このやり方で列ごとに並び替えることもできます。
エクセルで数字の並び替えがうまくいかない原因と対策
数字の並び替えがうまくできない原因として以下のようなものが考えられます。
エクセルのシートが保護されている
エクセルのシートが保護されている場合は以下のように並べ替えとフィルターボタンが灰色で押せなくなっています。
このような場合は校閲タブ→保護グループ→シートの保護の解除またはブックの保護の解除で解決することができます。
見出し行まで並び替えられてしまう
並べ替えをしたときに並び替えたくない見出し行も並び替えられてしまうことがあります。
この失敗は特に1番最初に紹介したホームタブ→編集グループ→並べ替えとフィルターボタンを使ったときによく起こります。
上の画像のデータを並び替えた際に、以下のように名前/点数の見出し行まで並び替えられてしまうことがあります。
これを防ぐためには並べ替えボタンをクリックしたときに出てくるダイアログの右上にある「先頭行をデータの見出しとして使用する」にチェックが入っているかを確認するようにしましょう。
チェックが入っていると先頭行は並び替えられなくなります。
一部のデータが文字列になってしまい、正しい順序で並ばない
以下の画像では中村さんの身長 160だけ左上に緑色の三角がついていますね。
これはそのセルが文字列として認識されていることを表します。
このような状態でホームタブ→編集グループ→並べ替えとフィルターボタンを使って小さい順(昇順)に並び替えると以下のようになります。
正しい順序で並んでいませんね。
このようなときはデータタブ→並べ替えとフィルターグループ→並べ替えボタンを使って並び替えます。
最優先されるキーや順序が正しいことを確認してOKをクリックすると、「並べ替えの前に」というダイアログが出てきます。
ここで上の「数値に見えるものはすべて数値として並べ替えを行う」を選択します。
すると、この画像のように正しく並び替えられました。
エクセルでは数値が入っているセルが文字列として設定されてしまうことが時々あります。
その場合はうまく並び替えができないことがあるのでこの手順でやってみてください。
まとめ:エクセルで大きい順や小さい順に並び替え(数字でソート)を列ごと、行ごとに行う方法
今回はエクセルで数字の並び替えを行ごと、列ごとに行う方法を紹介しました。
以上の操作で列ごと、行ごとに並べ替えに並べ替えられるのでしたね。
数字の並べ替えは名簿など大量のデータを表の形で扱うときにとても便利です。
ぜひ活用してみてください。