この記事では「エクセルにて中央揃えができないでずれる（セル内文字位置が真ん中にならない）原因と対策」について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・ 空欄（スペース）が含まれていないか
・ 表示形式の確認
を確認すれば解決します。
実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルにて中央揃えができないでずれる原因と対策１【※空欄（スペース）が含まれていないか】
それでは以下でエクセルにてセル内にて真ん中に揃えることができない原因と対策について見ていきましょう。
セルに空欄（スペース）が含まれていると、中央揃えを設定したとしても文字位置が中央になりません（黄色セル）。
これを解決するには空欄をバックスペース(back space)やデリート(delete)キーで削除する必要があります。
空欄の特定方法は以下の例で説明します。
黄色くしたセルが中央揃えになっていません。
セルに空欄が含まれているかどうかは、確認したいセルをダブルクリックし、セルを編集モードにすればわかります（あるいは確認したいセルをシングルクリックし、F2ボタンを押しても可能です）。以下ではC4セルを選択しました。
“オレンジ”の文字の前に灰色で示した分（例では全角2文字分）のスペースが入っていたため、”オレンジ”が右にずれて見えていました。灰色部分は選択しないと見えないですが、見える文字に置き換えるとわかりやすいです。
以下の例ではスペースの代わりに同じ長さである全角2文字分である”僕の”を赤字で追記しています。
この空白を消せば以下の表示のように中央揃えになります。
マンゴーは文字が左にずれていることから、オレンジとは逆に文字の右に空欄が含まれることになります。
エクセルにてセル内文字位置で中央揃えができない原因と対策2【真ん中にならない：表示形式の設定】
さらに、中央揃えにならないセルの値が「数字」の場合、空欄がセルに含まれていることに加え、表示形式が”文字列”となっている可能性があります。
この場合は空欄を削除しなくても、表示形式を変更するだけで中央揃えを行うことが可能です。
数値が文字列になっているセルの左上には、緑の三角が表示されます。
緑の三角があるセルをクリック（選択）すると、ビックリマーク（！）を含む記号が表示されるため、クリック。
次に”数値に変換する”を選択すれば完了です。
B3セルの左上の緑の三角が消え、セル内の文字が中央揃え（真ん中）にならなかった問題が解決となります。
エクセルにて中央揃えができないでずれる原因と対策3【中央揃えとならないデータが複数存在する場合（検索と置換）】
なお、中央揃えができていないデータ量が多いと、上記で説明した方法で1つ1つ空欄を削除するのは大変です。
そんな時はエクセルに内蔵されている”置換”機能でまとめて空欄を削除できます。
以下のデータをご覧ください。
これらのデータを”置換”機能を用いて一括で空欄を削除します。
まずは空欄を削除したい箇所を選択しましょう。
その上で「Ctrl＋H」を押すと検索と置換の画面が出てくるので、置換タブを選択します。
全角スペースを削除（何もない状態に置換）したいので、
・”検索する文字列”には全角スペースを入力（日本語を入力できる状態でスペースボタンを一度押す）
・”置換後の文字列”には何も入力しません。
これで”全角スペースを何もない状態に（削除）して下さい”というコマンドになります。
その状態で”すべて置換”を押せば選択範囲内に存在する全角スペースが削除（置換）されます。
置換機能はとても便利なので是非覚えていてください。この機能を用いれば、選択範囲の空欄箇所を探さなくても、機械的にセルに含まれる空欄を削除することが可能です（必要な空欄を削除しないようにお気を付けを）。
他にも半角の空欄などの区別をする際には、置換時のあいまい検索機能を解除し、各指定を行えばさらに細かく処理できるため、覚えておきましょう。
まとめ エクセルにてセル内文字が真ん中にならない（中央揃えができない）でずれる原因と対策
この記事では「エクセルにて中央揃えができないでずれる原因と対策」について解説しました。
データが中央揃えにならない理由はたいてい空欄がセル内に存在することです。
白いセルに白い文字が含まれるケースもあるかもしれませんが、基本的にはそういったケースは少ないと考えていいと思います。最後に紹介した置換機能はこの件に限らず応用できるため色々試して下さい。エクセルは使えば使うだけスキルがあがりますよ。
