この記事では「エクセルでのand関数の使い方や意味・読み方」について、解説していきます。
エクセルでのand関数は
「すべての引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」
ために使用します。
今回は下記に焦点をあててお話ししていきます。
・and関数の概要や読み方
・and関数の構成や引数の意味
・and関数の使い方の詳細(実際の使用例)
それでは、サンプルデータを用いて順番に説明していきます。
エクセルでのand関数の意味や読み方
それでは以下で「エクセルでのand関数の意味や読み方」を確認していきます。
簡潔にいいますと、上述のよう
and関数は「すべての引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」
時に使用します。A「かつ」Bの条件を満たす時、とも言えますね。
実際に「and」という英語を翻訳してみると「及び、並びに、そして」といった意味になります。また、「and」の読み方については「アンド」が一般的です。
これらのことから、エクセルにおけるand関数は「すべての引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」ための関数だということが想像できます。このイメージで覚えておくと、忘れにくいためおすすめです。
エクセルでのand関数の使い方の詳細を解説
具体例なand関数の使い方を確認していきます。
and関数の構成
and関数は
= AND (論理式1, [論理式2], …)
と入力して使用します。
「いくつかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」のがand関数の役割なわけです。
and関数の引数の意味
and関数の引数の意味を、簡単な言葉に直しますと
・論理式:一般的に数式と考えてOKです。複数の論理式のすべてが該当する場合に「TRUE」が返され、1つでも該当しなければ「FALSE」が返されます
and関数の使い方の実例
それでは具体例を交えてand関数の使用方法を解説します。ここでは、以下のシチュエーションを例にあげます。
シチュエーション:
ある人たちを募集するにあたり、応募者を募りました。審査において、年収が500万円以上で、35歳以上の男性を選抜することになったので、and関数を用い、選抜者を間違えなく選出しました。
すべての引数が該当するときにTRUEを返すand関数の使用例
以下のエクセルシートに応募者の情報を記載しました。
この中から、and関数を用いて選抜者をピックアップします。選抜者には「TRUE」、落選者には「FALSE」がH列に表示されます。なお、選抜者は年収が500万円以上で、35歳以上の男性になります。
それでは、セルH3を選択します。
続いて、セルH3に
「=AND(C3=”男”,D3>=35,G3>=5000000)」
と入力します。
文字列を直接入力する場合には、”(ダブルコーテーション)にて括り、セル参照を使う場合は括らないようにしましょう。いずれも間違えるとエラーが発生するか、または意図する結果となりません。
ENTERにて処理を確定させると、and関数による「FALSE」の文字を表示させることができました。
それでは、セルH3を選択し、セルH3の右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。
これで、セルH3~H28に審査結果を表示することができました。
ここでは間違えのないように、選抜者の「TRUE」に条件付き書式を適用しました。
なお、条件付き書式についてこちらで解説していますので、参考にしてみてください。
すべての引数が該当するときにTRUEを返すand関数の応用例
審査結果の表示を「TRUE」「FALSE」でなく、別の文字にしたい場合は、IF関数と組み合わせたりします。
IF関数についてはこちらで解説していますので、併せてチェックしてみてください。
それでは、審査結果の「TRUE」「FALSE」を「選抜」「落選」にしてみます。
具体的には、セルH3に
「=IF(AND(C3=”男”,D3>=35,G3>=5000000)=TRUE,”選抜”,”落選”)」
と入力します。
ENTERにて処理を確定させると、and関数による「落選」の文字を表示させることができました。
なお、”(ダブルクォーテーション)で括る/括らないといった基本的なルールは変わりません。
それでは、セルH3を選択し、セルH3の右下にカーソルを合わせると出る十字をドラッグ&ドロップにてオートフィルにかけましょう(コピーの実行)。
これで、セルH3~H28に審査結果を表示することができました。
ここでは間違えのないように、選抜者の「選抜」に条件付き書式を適用しました。
これがエクセルでのand関数の基本的な使い方です。
なお、関連関数の
で解説していますので、併せてチェックしてみてください♪
まとめ エクセルでのand関数の使い方や意味・読み方
この記事では「エクセルでのand関数の使い方や意味・読み方」について解説しました。
「すべての引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」といった作業は日常的に発生していますが、関数についての知識があるとないとでは作業時間、精度において差がつくことになります。
少し勉強するだけで、格段に正確性、生産性が上がることを忘れないようにしましょう。