化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「臭素」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、この臭素に着目して「臭素の化学式・分子式(元素記号)はBr2か?臭素イオンのイオン式は?臭素は水に溶ける際の反応式は?」などについて解説していきますので、参考にしてみてください。
臭素の化学式・分子式(元素記号)はBr2か?
それではまず、臭素の化学式・分子式(元素記号)について確認していきましょう。
結論からいいますと臭素の化学式(分子式)は「Br2」と表現されます。
※
臭素は英語表記でBromineであり、この頭文字Brが、この臭素の元素記号と覚えておくといいです。また常温常圧(一般的に生活している範囲)では、臭素は二原子分子で存在するために、Brではなく「Br2」と記載します。
臭素はハロゲンに分類されますね。
一方で炭素のように、常温常圧下にて二原子分子ではないために「C」という組成式で表記する物質もあることも覚えておきましょう。
また、臭素の重要な性質の原子番号や原子量や質量数などは別途こちらで解説していますので、併せて確認してみてくださいね。
臭素のイオン式は?イオンにならないのか【臭素イオン】
今度は臭素のイオン式(臭素イオンの化学式)についても見ていきましょう。
結論からいいますと、臭素イオンはBr–と表記されます。
※
臭素イオンの価数は1となりますが、これは以下でも記載の価電子数や原子価との関連性により説明できますので、併せてチェックしてみてください♪
臭素が水に溶ける化学反応式
なお、臭素は水に溶ける際の化学反応式についても議論となることもが多く、ここで確認します。
答えを先にいいますと、臭素は水に溶け、以下の反応式で表せます(塩素と水よりは反応性は低い)。
Br2 + H2O ⇄ HBr + HBrOとなります。
ここでHCLは臭化水素、HBrOは次亜臭素酸を表すと覚えておきましょう。
なお、臭素が水に溶けるか、溶けない(溶けにくい)かも聞かれるケースがあるため、この機会に理解しておくといいです。
また臭素は常温で液体のため、水と混ざるイメージを持つのがおすすめです。
まとめ 臭素のイオン式は?水に溶ける反応式は?
ここでは、臭素の化学式・分子式(元素記号)は?臭素イオンのイオン式は?臭素は水に溶けるのか?について解説しました。
臭素の化学式、イオン式などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
臭素を始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。