この記事では「エクセルにて小数点以下を切り捨てて表示する方法(小数点以下を消す)」について解説していきます。
エクセルにて小数点以下を切り捨てて表示するには、主に
「関数を使わない方法」
「関数を使う方法」
の2通りがあります。
それでは、この2つの方法について順に解説していきます。
エクセルにて小数点以下を切り捨てて表示(関数を使わない)する方法は?【小数点以下を消す方法】
小数点以下を消す一つ目の方法として「関数を使わない」方法を確認していきます。
この方法は「ホーム」タブ→「数値」→「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンをクリックするといいです。
上記の表では、A列(A2~A5)の数値に対して、関数を使わず小数点以下を切り捨てた数値をB列(B2~B5)に表示するものとします。
セルB2に、「=A2-0.5」と入力します。数値から0.5を引いていますが、これは、四捨五入による丸めを回避するためです。
↓
ENTERを押すと下記のように、「B2」セルに”3.178″と表示されました。
「B2」セルから「B5」セルをドラッグ&ドロップします。
A列(A2~A5)の数値からそれぞれ0.5を引いた数値がB列(B2~B5)に表示されました。
セルB2~B5を選択→「ホーム」タブ→「数値」→「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンをクリックします。
今回の場合は、小数点以下の桁数が3桁なので、3回クリックします。
(例) 数値が”3.178”の場合。
(クリック1回目)数値:3.18→(クリック2回目)数値:3.2→(クリック3回目)数値:3
↓
A列(A2~A5)の数値に対して、関数を使わないで小数点以下を切り捨てた数値をB列(B2~B5)に表示する事が出来ました。
これで、エクセルにて小数点以下を切り捨てて表示(関数を使わない)する事が出来ました。
なお数値から0.5を引かないと、小数点以下の数値を消した際に、値がおかしくなることがあるため、注意しましょう。
数値から0.5を引かないで今回の処理を行った場合の例を以下に示します。
(例)数値から0.5を引かないで今回の処理を行った場合。
数値から0.5を引かないで今回の処理を行った場合、小数点以下を切り捨てても四捨五入されてしまうため、3.5以上の数値は”4”となってしまいますので注意が必要です。
エクセルにて小数点以下を切り捨てて表示(関数を使う)する方法は?【関数を使った計算式:小数点以下を消す方法】
続いて「関数を使用して」エクセルにて小数点以下を切り捨てて表示する方法です。
上記の表では、A列(A2~A5)の数値に対して、関数を使って小数点以下を切り捨てた数値をB列(B2~B5)に表示するものとします。
この場合は整数のみを表示させる関数のINT関数を使用するといいです(四捨五入はされません)。
セルB2に、「=INT(A2)」と入力します。
INT関数は
=INT(数値)
と入力します。
今回の例では、「=INT(A2)」と記述している為、「B2」セルには、”3″が出力されます。
ENTERを押すと上記のように、「B2」セルに”3″が表示されました。
続いて「B2」セルから「B5」セルをドラッグ&ドロップします。
A列(A2~A5)の数値に対して、関数を使って小数点以下を切り捨てた数値をB列(B2~B5)に表示する事が出来ました。
これで、エクセルにて、関数を使って小数点以下を切り捨てて表示する事が出来ました。
まとめ エクセルにて小数点以下を消す・表示しない方法(関数を使わない方法・関数を使う方法)
今回は「エクセルにて小数点以下を切り捨てて表示する方法」について解説しました。
関数を使用しない方法、関数を使用する方法、それぞれ説明いたしましたが、どちらも簡単に変換できますので理解して、是非業務に役立てて下さい。