この記事では、エクセルで半角から全角に変換する方法（一括：カタカナのみなど）について解説します。
これらの処理としては、主に
・JIS関数を使用する
・表示形式を変更する
・PHONETIC関数を使用する
ことによって解決することができます。
では、実際のサンプルをみていきましょう。
エクセルにて半角から全角に一括変換する方法【JIS関数】
それでは以下でエクセルにて半角から全角に関数を用いて、まとめて変換する方法を見ていきます。
エクセルにて半角から全角に一括で変換するには、JIS関数を使用するといいです。JIS関数とは、半角の英数字カナ文字を全て全角に変換する関数です。
構成はとてもシンプルで=JISと入力し()内に全角にしたセルを選択します。
今回の場合は「=JIS(A1)」という数式になります。
A1の文字がB1に全角で反映されました。
あとはドラッグすれば全ての文字が全角となります。
これがJIS関数を用いて半角から全角に一括変換される方法です。
エクセルにて半角から全角に一括変換する方法【関数を使わない】
関数を使いたくない場合では、セルの書式設定を調整することでも半角から全角にまとめて変換することもできます。
まずは変換したい列を選択し右クリックでセルの書式設定をします。
分類「その他」、種類「全角」を選択しOKをクリックします。
この操作のみで、半角から全て全角に変換されました。
なお、セルの書式設定では予め指定した範囲に適用されるため、入力したら自動で全角に変換される仕様にもできるため、適宜使い分けてください。
エクセルにて半角から全角に一括変換する方法【カタカナのみ】
上記は数値の例で解説しましたが、カタカナのみを全角にしたい場合も解説します。
このようにカナと数値がセルに混在しているデータでカタカナのみを全角にする場合は、PHONETIC関数を使用すると良いです。
PHONETIC関数は、ふりがなの文字列を取り出す関数です。
構成はシンプルで=PHONETICと入力し()内に該当のセルを選択します。
今回の場合は、「=PHONETIC(C1)」という数式になります。
この操作のみで、カタカナのみが全角に変換されました。
あとはドラッグして変更を反映させれば完了です。
JIS関数はセル内の文字列を全て全角に変換するのに対し、PHONETIC関数はふりがなだけを全角にするので、そのセル内にある数値はそのままになるという事です。
まとめ 半角から全角に変換する（カタカナのみや関数を使わない場合など）方法
この記事では、エクセルで半角から全角に変換する方法について解説しました。
半角と全角が混在しているデータはとても厄介ですが、一括でどちらかに統一することができれば見栄えもよくなりますし、加工もしやすくなります。
住所などはカタカナは全角で番地などは半角に作成する場面も多くあるかと思いますので、そういった時このテクニックを使用すれば短時間で作業も終わり、かなり効率化できますので、是非覚えておきたいですね。
