各業務の管理を行う場面において、よく単位の変換を行う場面があるでしょう。
たとえば、工数(仕事にどれくらいの時間をかけたか)を表す単位として「人時」や「人日」というものを使用するがよくあります。これらは良く変換が求められることがあるため、単位換算できるようにしておくといいです。
ここでは「人時や人日といった工数の単位の意味」「人時と人日の換算(変換)方法」について解説していきます。
人時や人日といった工数の単位の意味
まずは工数の意味について簡単に解説していきます。
工数とは、ある人が仕事をこなす際にかかる時間のことを意味します。つまり、ある仕事をするのに1時間かかったらその工数は「1時間」となり、1日で仕事を終えたのであれば工数は「1日」となるわけです。
そして、人時とはある人が1時間でこなせる作業量のことを指し、人日とはある人が一日でこなせる作業量のことを示すわけです。
これらの工数の用語はあまり使う場面が限られており、一般的にはそこまで使用せず忘れがちですので、きちんと理解しておきましょう。
人時と人日の変換(換算)方法のやり方【計算問題】
それでは、具体的に人時と人日といった工数の単位をどのように換算するのかについて考えていきます。
先にも述べたように、人日とはある人が1日あたりにできる仕事の量であるため、1日にその人が8時間同じように働けるのであれば、1人日=8人時という計算式が成り立つのです。
ここで、5時間しか働けないのであれば、その人の1人日=5人時という換算式となるわけです。
つまり、一日あたりに働ける時間数をA時間とすると、1人日=A人時と変換できます。一方で、人時を基準に考えるのであれば、1人時間=(1÷A)人日と単位換算できることになるのです。
なお、人日の前につく数値の方が、人時よりも小さくなることはすぐにわかるように理解しておくといいです。
人日と人時の変換を行ってみよう【計算問題】
それでは、人時と人日の単位換算に慣れるために、計算問題を解いていきましょう。
例題1
ある人は1日に10時間同じように働くことができます。この方の1人日は何人時に相当するでしょうか。
解答1
上の定義式に従って求めていきます。
定義の通りそのまま、1人日=10人時と求めることができるのです。
今度は逆に、人時から人日への計算を行っていきます。
例題2
ある人は1日に11時間同様のリズムで勤務することが可能です。この場合の1人時は何人日に相当するでしょうか。
解答2
こちらも人月と人日の換算の意味の通り、1人時=1/11人日と求めることができるのです。
まとめ 人時と人日との読み方・違い【1人時は何人日?1人日は何人時?単位】
ここでは「1人日は何人時か」「1人時は何人日か」といった人日と人時の変換方法について確認しました。
人時も人日も工数の単位であり、ある人が仕事をこなすための期間を表しています。
ここで、ある人が一日にA時間働くことができるのであれば1人日=A人時となり、1人時=1/A人日と換算できるのです。
さまざまな単位換算に慣れ、業務に役立てていきましょう。