日常生活において、よく単位の変換を行う場面があるでしょう。
たとえば、J(ジュール)やA(アンペア)などの電気に関する用語の単位としてよく耳にしますが、「1J(ジュール)は何A(アンペア)か」「1A は何Jか」について理解していますか。
ここでは、J(ジュール)とA(アンペア)の換算(変換)方法について確認していきます。
1J(ジュール)は何A(アンペア)? 1A (アンペア)は何J(ジュール)?【変換(換算)方法】
結論からいいますと、J(ジュール)はエネルギー(熱量)の単位であり、A(アンペア)は電流の単位であるため、直接的には変換することはできません。
このとき、電圧のV(ボルト)や時間(s)を活用することで、JとAを間接的に換算できるようになります。
まず、エネルギーの単位J=電荷C(クーロン)×V(ボルト)によって求めることができます。さらに、電荷C=電流A×時間sと記載できるのです。
つまりエネルギーJ(ジュール)=電流A(アンペア)×電圧V×時間sと換算できるわけです。ここで、A(アンペア)を基準に考えれば、A=J/(V・s)と求めることができるのです。
なお、ジュール(J)とアンペア(A)を用いた数値変換に慣れるために、以下で練習問題を
解いてみましょう。
J(ジュール)とA(アンペア)の変換方法【エネルギーと電流の換算】
それではジュールとアンペアの単位換算に慣れるため、練習問題を解いていきましょう。
例題1
ある5Vの電圧がかかった場所で電流3Aを10s流すときに必要なエネルギーはいくらになるでしょうか。
解答1
上の定義に従って計算していきます。
5 × 3 × 10 =150 A・V・s=150Jと求めることができるのです。
次にジュールからアンペアへの単位換算も行っていきます。
例題2
ある電圧8Vがかかった場所である荷電粒子を移動させる際、48Jのエネルギーが必要で、この際に2s(秒)の時間がかかったとします。このとき流れた電流はいくらになるでしょうか。
解答2
こちらも同様上の計算式に従い換算します。
48 ÷ 8 ÷ 2 =3Aと求めることができるのです。
まとめ 1Jは何A?1Aは何J?ジュール(J)とアンペア(A)の変換(換算)方法・読み方・違い
ここでは、ジュール(J)とアンペア(A)の換算方法について解説しました。
J(ジュール)はエネルギー(熱量)の単位であり、A(アンペア)は電圧の単位であるため、直接的な換算はできませんが、電圧Vと時間sをを挟むと間接的に変換することが可能です。
具体的には、J=A・V・sという単位の計算式があるため、A=J/(V・s)となることを覚えておきましょう。
さまざまな単位変換に慣れ、毎日の生活をより楽しんでいきましょう。