科学の分野において気圧などの圧力を考える場面が良く出てきます。
このとき、圧力の単位としてヘクトパスカル(hPa)やミリエイチジー(mmhg)がよく出てきますが、これらについて「1hPaは何mmhgなのか?」逆に「1mmhgは何hPaなのか」という変換方法が必要なことも多くあるでしょう。
ここでは、このhPa(ヘクトパスカル)とmmhg(ミリエイチジー:水銀柱ミリメートル)の変換(換算)方法について解説していきます。
hPa(ヘクトパスカル)とmmhg(水銀柱ミリメートル)の換算方法【1hPaは何mmhg?1mmhgは何hPa?】
まずPa(パスカル)とはSI単位系における単位表記の一つであり、最も代表的な圧力の単位といえます。
一方で、従来からある圧力の測定法である水銀柱を使用したケースの圧力の単位としてh、mmhgも良く使用し、この単位の読み方は「ミリエイチジー」「水銀柱ミリメートル」「ミリハーゲン」など様々です。
そして、1Pa=約0.007501mmhgという換算式が成立します。
かつ、1hPa=100Paという変換式も成り立つために、1hPa(ヘクトパスカル)=約0.75mmhg(ミリハーゲン)という変換式が成り立つのです。
また、1mmhg(ミリエイチジー)は何hPa?と聞かれた際には、逆数を取るといいので1mmhg=約1.33hPa(ヘクトパスカル)と求めることができるのです。
このようにしてmmhg(水銀柱ミリメートル)とhPa(ヘクトパスカル)の換算ができるのです。
mmhg(ミリ水銀柱メートル)とhPa(ヘクトパスカル)の変換(換算)を行ってみよう【計算問題】
このようにヘクトパスカル(hPa)とミリ水銀柱メートルでの単位換算ができるのですが、この扱いに慣れるためにも練習問題を解いていきましょう。
練習問題1
20hPaは何mmhgに換算できるでしょうか。
解答1
上の定義を元に単位変換していきます。
20 × 0.75 = 約15mmhgと単位変換できるのです
続いて、ミリエイチジーからヘクトパスカルにも変更していきましょう。
練習問題2
30mmhgは何hPaになるでしょうか。
解答2
上のミリハーゲン(mmhg)とヘクトパスカル(hPa)との関係から、
30 × 1.333 = 約40hPaと換算できました。
まとめ 1hPaは何mmhg?1mmhgは何hPa?
ここでは、圧力の単位であるmmhg(ミリ水銀柱メートル)やヘクトパスカル(hPa)の定義や変換方法について解説しました。
導出方法は上の通りであり、1hPa=約0.75mmhgであり、逆に1mmhg=1.33kPaと単位換算できるのです。
どちらも気圧等の単位としてよく使用するものであるため、きちんと理解しておきましょう。