この記事では「エクセルにてフィルタをかけデータの合計を求める方法」について、解説していきます。
これらの処理としては、主に、
・SUBTOTAL関数か
・テーブル
を使うと良く、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
なお、足し算・合計に関連する処理を以下でまとめていますので、併せてチェックしてみてくださいね♪
エクセルにてフィルタをかけデータの合計を求める方法【SUBTOTAL関数使用】
エクセルにてフィルタをかけて可視セルのみの合計を求めるには上述の通りSUBTOTAL関数かテーブルを使用するといいです。
各勤務者とその勤務時間の表があります。
今回は例として勤務者田中さんの勤務時間の合計を求めていきます。
まずはSUBTOTAL関数を使用して個数を求めます。
表の下のセルに =SUBTOTAL(9,C3:C11)と入力し、ENTERを押すと合計が表示されます。
上の数式の詳細を確認していきます。
SUBTOTAL関数は、見ている部分のセルに対して、さまざまな集計を行うことができる関数であり、
=SUBTOTAL(集計方法の番号,参照)
と入力します。
・集計方法: 集計方法は番号で指定します。
(今回は合計を求めたいので「9」を入力しました)
集計方法の番号を以下にまとめます。
1 :AVERAGE(平均値を求める)
2 :COUNT(数値の個数を求める)
3 :COUNTA(データの個数を求める)
4 :MAX(最大値を求める)
5 :MIN(最小値を求める)
6 :PRODUCT(積を求める)
7 :STDEV.S(不変標準偏差を求める)
8 :STDEV.P(標本標準偏差を求める)
9 :SUM(合計値を求める)
10 :VAR.S(不変分散を求める)
11 :VAR.P(標準分散を求め)
・参照:集計したいセル範囲
となっています。
SUBTOTAL関数の下に通常のSUM関数を表示しています。
SUBTOTAL関数とSUM関数の大きな違いは
SUBTOTAL関数は可視セルのみを集計し、
SUM関数は非表示セルを含んだセルの集計をする
ところです。
次にフィルターをかけていきます。
表の項目にフィルターをかけていきます。表の項目を選択し、リボンの「データ」タブにある「フィルター」をクリックします。
各項目にフィルターがかけられて、項目のセルの右下にフィルターボタンが表示されました。
右下のフィルターボタンをクリックすると選択メニューが表示されます。
今回は勤務者の項目でボタンをクリックし、田中さんのデータだけ表示させます。
「田中」と「空白セル」以外のボタンをクリックしてチェックを外し、OKをクリックします。
勤務者田中さんのみのデータが表示されて、そのほかの勤務者のセルは非表示になりました。
SUBTOTAL関数は可視セルのみを集計して「20.0」と表示されていますが、SUM関数は非表示セルも含んだ集計をするため「51.0」のままです。
これで、フィルタをかけて見えているセルの合計のみを求めることが出来ました。
エクセルにてフィルタをかけデータの合計を求める方法2【テーブル使用】
上ではSUBTOTAL関数を用いて可視セルのみのデータの合計を求めましたが、テーブルを用いても対応できます。
今度はテーブルを使用して、先ほどと同様に勤務者田中さんの勤務時間の合計を求めていきます。
具体的にはリボンの「挿入」タブにある「テーブル」をクリックします。
テーブル作成の範囲選択メニューが表示されるので、表全体を範囲選択し、OKをクリックします。
範囲選択した表が「テーブル」となり、各項目にもフィルタがかけられました。
テーブルの任意のセル(テーブル内ならどのセルでもいいです)をクリックすると、リボンに「テーブルデザイン」タブが追加表示されるので、その中の、「集計行」にチェックをいれます。
「集計行」にチェックが入ることで、テーブルの下に「集計」という項目が追加されました。
集計は最初は「合計」が表示されています。
今回は合計を求めたいのでこのままでよいのですが、数字の右下にあるボタンをクリックすると、集計項目のメニューが表示されるので、ここでいろいろな集計ができます。
勤務者の項目の右下にあるフィルターボタンをクリックすると選択メニューが表示されるので、その中から「田中」以外のチェックを外し、OKをクリックします。
勤務者田中さんのみが表示され、田中さんの勤務時間の合計(可視セルのみの合計)が求められました。
これでテーブルを用いての、フィルターをかけた可視セルのみの合計を求める方法が完了です。
なお、足し算・合計に関連する処理を以下でまとめていますので、併せてチェックしてみてくださいね♪
まとめ エクセルにてフィルタをかけ合計を求める方法
この記事では「エクセルにてフィルタをかけ合計を求める方法」として、SUBTOTAL関数を使う方法、テーブルを使用する方法別に解説しました。
いずれにしてもSUBTOTAL関数やテーブルを使えば可視セルのみの合計が求められます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。