化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「ナトリウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このナトリウムに着目して「ナトリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
ナトリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるナトリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・ナトリウムの価電子数(最外殻電子数)は1
です。
同様にナトリウムの原子価も1となります。
まずナトリウムの価電子数(最外殻電子数)とは、ナトリウムが持つ結合に関係する最外殻の電子の数のことであり、1つ分の電子があることになります。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、ナトリウムの場合では不対電子1つしかないため、結合の手も1本となるわけですね。
ナトリウムの原子量・質量数は?
今度はナトリウムの原子量・質量数も見ていきましょう。
結論からいいますと
・ナトリウムの原子量は約23
・ナトリウムの質量数もほとんどが23
です。
原子量は各々の質量数のナトリウムに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます。
原子量と質量数はナトリウムだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
ナトリウムの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はナトリウムの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・ナトリウムの原子番号は11
・ナトリウムの陽子数も11
・ナトリウムの中性子数はほとんどは12
です。
まずナトリウムの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、ナトリウムの陽子数はこちらも11で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、ナトリウムには同位体があり各々の質量数が23とあることから、中性子数は12という値をとるのです。
ただ、ナトリウムはほとんどが質量数11、中性子数12という化学構造になっていると覚えておきましょう。
まとめ ナトリウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?
ここでは、ナトリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は?について解説しました。
ナトリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価・原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数は覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
ナトリウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。