科学的な解析を行う際によく単位変換が必要となることがあります。
例えば、圧力の単位としてMPaAはMPaGというものを見かけることがありますが、これらの意味の違いや換算方法について理解していますか。
ここでは、このMPaAはMPaGの意味や変換方法について、関連用語の絶対圧(絶対圧力)とゲージ圧(ゲージ圧力)と併せて解説していきます。
MPaAとMPaGの違いや変換(換算)方法【絶対圧とゲージ圧の違い】
まず、MPaAとMPaGもMPa(メガパスカル)に関する単位であるといえますが、語尾の「A」と「G」に違いがあるといえます。
そして、このAとGは絶対圧力かゲージ圧力かを表しているわけです。Absolute Pressure:絶対圧の頭文字をとって「A」、Gauge Pressure:ゲージ圧の頭文字をとって「G」と記載しているのです。
絶対圧とゲージ圧の関係は温度でいう「絶対温度とセルシウス温度の関係」と似ており、絶対圧では真空基準の圧力、ゲージ圧は大気圧基準(大気圧が0気圧(ゲージ))となります。
そして、絶対圧では大気圧=101325Paと書くことからもわかるように、ゲージ圧+101325Pa=絶対圧と変換できるのです。
つまり、このゲージ圧と絶対圧の単位をMPa(メガパスカル)で表したものが、MPaGとMPaAであるために、以下のような変換式にすることができるのです。
ややこしいので、きちんとこの関係を理解しておきましょう。
数値的には、MPaAの方が大きいことを覚えておくといいです。
MPaAとMPaGの換算(変換)の計算問題を解いてみよう
それでは、MPaAとMPaGの変換に慣れるためにも例題を解いてみましょう。
・0.5MPaAは何MPaGと計算できるでしょうか。
→上の換算式を元に計算していきます。
0.5 ー 0.101 = 0.399MPaGと求めることができました。
逆に、MPaGからMPaAへの変換も行ってみましょう。
・0.1MPaAは何MPaGとなるでしょうか。
→0.1 + 0.101 = 0.201MPaGと単位換算できました。
特に科学的な分野では、両方ともよく使用するため、各々を理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、MPaAとMPaGの換算方法について確認しました。
MPaAは絶対圧表記の圧力の単位、MPaGはゲージ圧表記の単位といえます。
・MPaG + 0.101 = MPaAといった変換式が成立することを理解しておくといいです。
単位変換になれ毎日の業務を効率化させていきましょう。