化学が得意になるにはまず特定の物質の基礎的な情報を理解しておく必要があります。
中でも代表的な化学物質として「ヘリウム」がありますが「意外と覚えにくい物質」といえるでしょう。
ここでは、このヘリウムに着目して「ヘリウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価の数は?」について解説していきますので、参考にしてみてください。
ヘリウムの原子量・質量数は?
まずは、以下でヘリウムの原子量・質量数から確認していきましょう。
結論からいいますと
・ヘリウムの原子量は約2
・ヘリウムの質量数もほとんど約2
です。
原子量は各々の質量数のヘリウムに割合をかけたものを足し合わせた数であり、重みづけを考慮した平均値のようなものといえます(同位体があれば影響を受ける)。
原子量と質量数はヘリウムだけでなく、上のような意味の違いがあるので注意して覚えておきましょう。
ヘリウムの原子番号・陽子数・中性子の数は?
今度はヘリウムの原子番号・陽子数・中性子の数についても見ていきます。
結論からいいますと
・ヘリウムの原子番号は2
・ヘリウムの陽子数も2
・ヘリウムの中性子数は2
です。
まずヘリウムの原子番号はあくまで定義のため覚えておきましょう。なお、原子番号は陽子数のことを指すと決められているため、ヘリウムの陽子数は2で同じとなります。
一方で中性子数とは、中性子数=質量数―陽子数で計算できる数値のため、ヘリウムの質量数は4のため、中性子数2という値をとるのです。
ヘリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価は?【結合の手】
それではまず結合に関係する指標であるヘリウムの価電子数(最外殻電子数)・原子価について解説していきます。
結論からいいますと
・ヘリウムの価電子数は0(オクテット則を満たすので反応せず)
・ヘリウムの最外殻電子数は2
です。
同様に、ヘリウムの原子価も0となります。
まずヘリウムの最外殻電子数とは、言葉の通りヘリウムの最外殻にある電子数を指します。
基本的に多くの物質では、最外殻電子数=価電子数となるものの、ヘリウムのような希ガスでは安定配置となり反応しないわけです。
(ヘリウムは電子数が2であり、k殻ではこれが安定構造。他の原子番号が大きい希ガスはオクテット則を満たす(電子数8個)ことで、安定となります。)
反応に関与する電子の「価電子」の数は0となるわけです。
一方で、原子価とは「結合の手」を意味し、ヘリウムの場合では反応しないため、こちらも0本となるわけですね。
まとめ ヘリウムの質量数・原子量・陽子数・中性子・原子番号は?
ここでは、ヘリウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子の数・価電子数(最外殻電子数)・原子価は?について解説しました。
ヘリウムの原子番号・質量数・原子量・陽子数・中性子・価電子数(最外殻電子数)・原子価・の数などは覚えにくいため、この機会に理解しておくといいです。
ヘリウムを始めとしたさまざまな物質の知識を身に着け、もっと化学を楽しんでいきましょう。