この記事では「エクセルのマクロ（VBA）が編集できない原因と有効、解除する方法（グレーアウト、パスワード、編集できないようにする）」について解説していきます。
エクセルのマクロ（VBA）が編集できない原因は、主に
・エクセルソフトが壊れている
・マクロ（VBA）のパスワードが紛失した
が考えられます。
これらの対策を、実際のサンプルを用いて見ていきましょう。
エクセルのマクロ（VBA）が編集できない原因と解除する方法1【グレーアウト、パスワードなど】
エクセルファイルで、写真の様に「Visual Basic」や「マクロ」がグレーアウトして選択できない時は、エクセルソフトに破損などの不具合がある可能性があります。
このような場合は、PCを再起動するか、エクセルソフトを「修復」してみましょう。
エクセルソフトを「修復」する場合は、まず、ツールバーに表示されている「Windowsボタン」をクリックします。
「Windowsボタン」をクリックして表示された画面から、「設定」をクリックします。
表示された「設定」画面から、「アプリ」を選択します。
「アプリ」をクリックすると、「アプリと機能」画面が表示されます。
「アプリと機能」画面で、対象のアプリ（ソフトウェア）を探します。検索窓に対象アプリ名を入力するか、画面を下にスクロールしましょう。
ここでの対象アプリ名は「Excel」もしくは「Microsoft Office」になります。
試しに、検索窓に「Microsoft Office」と入力します。
そうすると、対象アプリが表示されます。
※このPCの場合は、「Microsoft Office Personal Premium」が対象になりますが、PC
によっては「Excel」単体が対象の場合もあります。
表示された「Microsoft Office Personal Premium」をクリックすると、「変更」と「アンインストール」が表示されます。
エクセルソフトの「修復」の場合は、「変更」をクリックしましょう。
「変更」をクリックすると、デバイスの変更の許可を求めるメッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。
「はい」をクリックすると、修復方法を選択する画面が表示されるので、「クイック修復」にチェックを入れて、「修復」をクリックします。
「変更」をクリックすると、「修復」を開始するメッセージが表示されるので、「修復」をクリックします。
しばらくすると、「修復」が完了したメッセージが表示されるので「閉じる」をクリックします。
「修復」が完了したら、再びエクセルを起動し「Visual Basic」や「マクロ」が使えるか確認してください。
もし、まだグレーアウトされているようであれば「オンライン修復」も試してみましょう。
エクセルのマクロ（VBA）が編集できない原因と解除する方法2
上以外にエクセルファイルのマクロが編集できない原因としては、パスワードが紛失した場合があります。
パスワードが分からず編集できない場合は、「PassFab for Excel」などの外部ソフトを使用して解除を検討しましょう。
※エクセルソフトではないため、ここでは使用方法は割愛します。
エクセルソフト単体では、マクロに設定したパスワードが紛失した際に、解除する機能はありません。
マクロのパスワード解除については、「VBA」でコードを入力したり、ファイル拡張子を変更したり、と様々な情報があるものの、エクセルファイルが破損する恐れがあるためここでは推奨しません。
日頃からパスワード一覧のようなファイルを作成してパスワードをしっかりと管理し、万が一紛失した場合は、外部ソフトの使用を検討しましょう。
エクセルのマクロ（VBA）が編集できないようにする方法【有効にする】
今度は、上とは逆に、エクセルファイルのマクロ（VBA）にパスワードを設定する方法を紹介します。
パスワードを設定することで他の人が編集できなくなるなど、セキュリティ上のメリットがりあります。
エクセルの「開発」タブから、「Visual Basic」をクリックします。
「VBA」の画面が表示されるので、「ツール」をクリックします。
「ツール」をクリックすると表示されるメニューから、「VBA Projectのプロパティ」をクリックします。
「VBA Projectのプロパティ」画面が表示されるので、「保護」タブをクリックします。
「保護」タブをクリックしたら、画面を以下のように編集しましょう。
・「プロジェクトを表示用にロックする」にチェックを入れる
・「プロジェクトのプロパティ表示のためのパスワード」の「パスワード」と「パスワードの確認入力」に同じパスワードを入力する
・入力完了後、「OK」をクリックする
この状態でエクセルファイルを上書き保存し、一度エクセルファイルを閉じましょう。
再度、エクセルファイルを起動し、「VBA」を編集しようとするとパスワードが求められようになります。
パスワードは先ほど設定したものを入力してください。
まとめ エクセルのマクロ（VBA）が編集できない原因と有効、解除する方法
この記事では「エクセルのマクロ（VBA）が編集できない原因と有効、解除する方法【グレーアウト、パスワード、編集できないようにする】」について解説しました。
「Visual Basic」や「マクロ」がグレーアウトしている場合はエクセルソフトを「修復」すると良く、またパスワードは紛失しないように管理しましょう。
逆に「マクロ」にパスワードを設定する場合は、「VBA Projectのプロパティ」から設定できます。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。
