この記事では、エクセルにて勝手に改行されてしまう(セル内で自動で改行)原因と解決策について解説していきます。
これらの処理としては、主に
・セルの書式設定で「折り返して全体を表示する」を解除
・改行を一括削除
・CLEAN関数で改行を削除
することによって解決することができます。
それでは、実際のサンプルをみていきましょう。
エクセルにて勝手に改行されてしまう原因と解決策1【セル内で勝手に改行:折り返して全体を表示する】
デフォルトのセルの列幅より長い文字列を入力した時、下記のように勝手にセル内で改行されて表示されることがあります。
これを一行に表示させたい場合は、セルの書式設定で「折り返して全体を表示する」の設定を解除しましょう。
具体的には、セルを選択し、右クリックを行い、表示の「セルの書式設定」を押すといいです。
その中の配置タグにある「折り返して全体を表示する」のチェックを外すだけで操作完了です。
この操作は、ホームリボン内にあるクイックキーからワンクリックで設定を解除することもできます。
これにてエクセルでのセル内で勝手に改行される問題が解決します。
エクセルにて勝手に改行されてしまう原因と解決策2【ctrl + J活用:セル内で勝手に改行:折り返して全体を表示する】
上記では書式設定から自動で改行される問題を解決しましたが、任意で設定されているセル内の改行では対応できない場合があります。
この設定のワークシートを他の人から受け取った場合に、自身で入力した際にも勝手に改行されて表示されることがあるわけです。
この場合ではセル内改行を一括して削除するという方法で解決できます。
下記のように元データが手動でセル内で県と市(区)に改行されていたとします。
このセル内改行の一括削除には、ホームリボン内にあるデータの置換を選択し、置換設定を表示させます。
検索する文字列で、ctrl + J を押すと、カンマのような記号が点滅します。
これが改行のコードです。
この改行を削除したいので、置換後の文字列はブランク(何も入力しない)となります。
すべて置換をクリックすると、改行が削除され一行に表示されました。
なお、パソコンやエクセルのverによってはこの処理ができないケースもあるため、その場合は以下の対応策も確認してみてください。
エクセルにて勝手に改行されてしまう原因と解決策3【CLEAN関数使用:セル内で勝手に改行:折り返して全体を表示する】
上記のやり方でも解決しない場合は、CLEAN関数で改行を削除する方法もあります。
CLEAN関数は、印刷できない文字列を文字列から削除する関数であり、任意のセル(今回はB1セル)に「=CLEAN(A1)」と入力すると、改行が削除され一行に表示されます。
ENTERにて処理を確定させると、勝手に改行されたものが1行となりました。
あとは、数式をコピーして完了です。
これらがセル内で自動で改行されてしまう原因とその解決策です。
まとめ エクセルにて自動でセル内改行される原因と対策【CLEAN関数:折り返して全体を表示するの解除など】
この記事では、エクセルにて勝手に改行されてしまう原因と解決策について解説しました。
業務でエクセルを使用していると幾度となくこういった場面があるかと思います。
ワンクリックで解決できるリボン内からの対応がベストですが、それでも解決できない場合は今回解説した2通りのやり方を試してみてください。